矯正歯科治療を受ける場合、以下3つのタイプの医院から選ぶことになります。
- 1. 矯正歯科医が常勤で治療している歯科医院
- 2. アルバイトの矯正歯科医が治療している一般の歯科医院
- 3. 矯正歯科医ではない歯科医師が治療をしている一般の歯科医院
「矯正歯科」の看板は、実は歯科医師の免許さえあれば誰でも掲げることができるのです。ただ、矯正歯科治療の知識は非常に専門的です。長期の研修や治療経験、それらを何年もかけて身につけていくのが矯正歯科治療なのです。もちろん簡単に手に入るものではありません。
矯正歯科治療を専門に行う医院では、むし歯など一般歯科の治療は行いません。専門の知識を持ち、自信と真剣さがあるからこそ、矯正歯科専門の医院の価値があるのです。以下に歯科医院のメリット、デメリット、それぞれのまとめを記載します。
/ Type1 /矯正歯科医が常勤で治療している歯科医院
メリット
- 矯正歯科医による治療をじっくり受けられる
- 専門的な知識、技術がある
- 常勤の矯正歯科医のため、急患にも適切な対応が可能
- 同じ矯正歯科医が責任を持って最後まで治療する
- スタッフも専門的な知識、技術がある
デメリット
- むし歯治療は受けられない。
- 比較的料金が高い
- 医院数が少なく、遠方に通うこともある
- 料金や通う場所に問題がなければ、基本的にはメリットしかない
- 数軒の矯正歯科専門医院を比較検討して、相性の良い医師を探すことも大切
- むし歯治療に関しては、近郊の病院との連携により支障はない
/ Type2 /アルバイトの矯正歯科医が治療している一般の歯科医院
メリット
- 矯正歯科医による治療を受けられる
- 専門的な知識、技術がある
- 同じ医院でむし歯治療も受けることが可能
デメリット
- 治療日は月に1~2回
- 治療日が限られるため治療が雑になりやすい
- 適切な急患対応は治療日以外不可能
- 治療期間中に医師が替わる。
治療の引継ぎが適切に行われないことがある - 比較的料金が高い(院長と矯正医分が必要)
- 常勤ではないため治療日が月に1~2回という点が最大のデメリット
- 治療期間中に医師が替わることが多いが、優れた矯正歯科医と責任感ある院長のもとで治療を受けられれば問題ない
- 矯正歯科治療は長期にわたることを踏まえて判断する必要がある
/ Type3 /矯正歯科医ではない歯科医師が治療をしている一般の歯科医院
メリット
- むし歯治療と同じ医師が矯正治療も担当する
- 急患にも対応可能
- 同じ医師が最後まで治療する
- 比較的料金が安い
デメリット
- 矯正治療の知識、技術は矯正歯科医より劣る
- 治療方法や診断に偏りがある(独学など)
- 治療途中で転院をすすめられることもある
※転院の場合、料金は最初から払う必要がある
- 治療方法や診断の偏り、治療を完結できないこともあるのが懸念点
- 患者さんの状態により、矯正歯科医を紹介するか、
自らで治療を行うかの判断を下せるかが信頼できる医師かどうか見極めるポイント - 治療費の安さで選ぶのは要注意。安さには理由があることを理解しておく